Jasion(ジャシオン) J-Board JS1は500Wモーターを搭載した、16才以上であれば免許不要で乗ることができる、特定小型電動キックボードです。
今回は、そのJasion J-Board JS1の組み立て、椅子の装着、そして、ナンバープレート取得から自賠責購入、そして税金などの維持費までをどこよりもわかりやすく紹介していきます。
これから電動キックボードを手に入れたいと考えている方にとって、導入時の情報すべてを具体的にお届けしますので、検討されている方は、ぜひ最後までご覧ください。
【Jasion J-Borad】電動キックボード組立から税金まで
Jasion J-Board JS1の仕様について
まずは、Jasion J-Board JS1(以降JS1)の基本的な仕様(スペック)と、おすすめのポイントを簡単にご紹介します。
JS1は、一般的には350Wattモーターが多い電動キックボードの中でも、500Wという強力なモーターを搭載したパワフルな電動キックボードでありながら、10万円以下というコスパの高い特定小型キックボードとしてMakuakeでも3,768万集めた、人気が高い製品です。
仕様(スペック)は以下の通りです。
項目 | 詳細 |
---|---|
品番 | J-Board JS1 |
カラー | ブラック |
折り畳みサイズ (mm) | 1130 x 590 x 520mm |
展開サイズ (mm) | 1130 x 590 x 1410mm(ミラー部分含む) |
タイヤサイズ | 10インチ |
適用年齢 | 16歳以上 |
適用身長 (cm) | 150cm~200cm |
本体重量 (kg) | 約18.2kg |
耐荷重 (kg) | 120kg |
最高速度 (km/h) | 19km/h |
歩道モード | あり(6km/h) |
航続距離 (km) | 30km~35km |
適用地面 | アスファルト, 舗装路, 段差2cm以下 |
登坂可能勾配 | 約20% |
防水レベル | IP55 |
ブレーキ | 前輪ドラムブレーキ, 後輪ディスクブレーキ |
総重量 (kg) | 21kg |
モーター定格電力 (W) | 500W |
バッテリー定格容量 (Ah) | 10.4Ah |
バッテリー定格電圧 (V) | 36V |
最大充電電圧 (V) | 42V |
バッテリー充電サイクル | 800回+ (80%以上) |
バッテリー管理システム(BMS) | 過充電や過放電による性能劣化防止 |
充電器定格出力 (W) | 84W |
定格入力電圧 (V) | 100V~240V, 50/60Hz |
定格出力電流 (A) | 2A |
充電時間 | 約4.5H |
最大出力電圧 (V) | 42V |
保証期間 | 1年間 (2024年12月31日のご購入は2年間まで延長) |
他社製品との比較などについては、以下の記事でも扱っていますので、そちらもご確認ください。
それでは、早速、組み立てについて、見ていきましょう!
- Jasion J-Board JS1の仕様について
- 組み立て手順(作業時間:30分程度)
- Jasion J-Board JS1の折りたたみ方
- 椅子の装着(作業時間:30分程度)
- 椅子装着状態での折りたたみ方
- 【作業時のトラブル事例】サイドミラー破損から社外品の取り付け
- 電動キックボードにはロックがないので、鍵を購入
組み立て手順(作業時間:30分程度)
①梱包サイズと作業場所の確保
荷物のサイズは「幅125㎝x奥行22㎝x高さ55㎝」ほどの大きさになるので、作業する場所を確保しておく必要があります。
②開封
重いので上から抜き出せません。逆さにして段ボールを引き上げます。
③付属品の確認
「サイドミラー、マニュアル、充電アダプター、携帯ホルダー、スパナ2本、6各レンチ3本、ネジ6本、バッテリー着脱用キー2本」が付属しています。本体のくみ上げに追加の工具は必要ありませんが開封時にニッパー(ハサミ)などは必要になります。
④フロントポール部を起こす
まずはフロントポール部分を起こします。この時、ハンドル部分はポールに取り付けられていませんので、支えながら持ち上げます。
⑤ハンドルを装着する
まずコード類を接続します。コードはサイズが違うので間違うことはありませんが、置くまでしっかり装着します。
次にコード類をポールの下部分に畳んでしまい、ハンドルを上からかぶせます。
ハンドルの位置を合わせ、左右4点を付属のネジで固定します。ネジは付属の6角レンチでしっかり固定します。
⑥サイドミラーの取り付け
サイドミラーを付属のスパナ(大)で固定します。位置調整が多少難しいですが、走行時にずれないように、しっかり固定します。
⑦リアウィンカーの取り付け
左右のリアウィンカーを取り付けます。どちらもボルトとウィンカー部を挟み込む形で締めます。左右の角度を合わせるのが多少難しいので、左右微調整しながら位置を合わせていきます。
⑧スマホホルダーの取り付け
付属の六角レンチでスマホホルダーを取り付けます。
⑨動作確認を行いましょう
最後に、ナンバープレートや自賠責取得前に、必ず電源を入れ電装部が問題なく点灯するか確認します。
以上で、本体部の組み立ては完了です。所要時間は大人一人で30分程度で済みます。組んだ後の印象は、「思ったより大きいなぁ」「10インチタイヤはやっぱり安心感あるな」という印象です。
Jasion J-Board JS1の折りたたみ方
JS1の折りたたみ方は非常に簡単で、フロントポールのロックを解除して、ポール部を倒すだけです。
椅子の装着(作業時間:30分程度)
続いて椅子を装着していきます。これが思ったよりは大変でした。
椅子の開封
サドル、ポール、土台、及び長いネジと短いネジ2本が付属しています。
①シート土台を取り付けるネジを本体から取り外す
まず、滑り止めとして貼られているシートを端から剝がしていきます。シートは粘着剤で貼られていますが、数回であれば、剥がして取り付けは出来そうです。
②シート下部にあるネジ穴を特定し、シートに穴を空ける。
赤線部分までシートを剥がして、下にあるネジ位置を把握し、ネジ位置に合わせてシートに穴をあけます。
綺麗にネジ穴の部分だけ、穴を開けるのは無理なので、適当です。
2か所穴を開けたら、シールは一度元に戻します。
③シート土台を仮置きし、全てのネジ位置を特定する。
先に空けた2か所のネジ穴に合わせて、シート土台を仮置きします。そして、開けていないほうのネジ穴を特定し、そこも穴を空けます。
4か所、シールに穴を空けたら、元々取り付けてある黒いネジをプラスドライバーで4本とも取り外します。このネジにはネジロック材が塗られているので抜くのが、かなり堅いので、注意が必要です。私も危うくネジ穴を破壊しそうでしたが、適切なドライバで上から力を加えながら回せば外せます。
④シート土台の固定
付属のネジ4本で、シートを固定します。長いネジと短いネジがありますが、フロント側が長いネジ、リア側が短いネジです。それしか入らないようになっていますので間違いは置きません。
⑤シートポールとサドルを取り付け
シートポールを取り付けますが、このポール部分でシートの高さ調整を行います。ハンドルの高さは調整できないので、自ずとシートは一番高いあたりに取り付けることになります。また、シートはかなり固く締めないと座ったときにシートが下がってきてしまうので、注意してください。
⑥サドルを取り付けます
最後にシートを取り付けて、完了です。中央のポールがサスペンションのようになっていて、振動を吸収できるようになっており、長距離走行でも楽に航続できます。
以上で、椅子の装着は完了です。ネジ穴をあける部分と、既存ネジの取り外しは、苦労しますので、本体の組み立てより椅子の取り付けの方が大変でした。ただし、これで座って移動できるようになったので、長距離でも安心ですし、何より私の好みですが、見た目がチープな電動バイクっぽくてかっこよくなりました。
椅子装着状態での折りたたみ方
椅子を装着した状態でも、簡単に折り畳みは可能です。
シート土台のロック(白〇)を外します。この状態で、赤丸部分の突起を押し込めば、シートが倒れます。
そしてフロントポールと交差させる形で、折りたたんでいきます。
【作業時のトラブル事例】サイドミラー破損から社外品の取り付け
早速、やらかしてしまいました。
サイドミラーが少し飛び出している形になりますが、電動キックボードが倒れて横倒しになった表紙にサイドミラーにヒビが入ってしまいました。この通りです。
付属品として付いてくるサイドミラーですが、位置調整も出来ず、あまり強度もないようです。
そこで、同じサイドミラーを手配するのではなく、オフロードバイク用のフレキシブルアームミラーに付け替えました。こんな感じです。
これで、視認性、位置調整がかなり自由度が上がり強度も増したと思います。付属品のミラーが割れてしまいましたが、結果オーライ、逆に良かったかもしれません。
購入したのは、以下のミラーで、1780円です。安!
電動キックボードにはロックがないので、鍵を購入
JS1には電動キックボードにはハンドルロックや電子錠のような装備はついていませんので、ロックが必須です。
JasionからもJS1用ロック(2000円)が発売されていましたが、よりコンパクトで使い勝手が良さそうな以下を購入しました。その他、自転車用のチェーンであれば代用可能なので、好みのロックを探してみてください。
以上、本体と椅子の組み立て、そして、トラブル情報でした。問題なければ一人で1時間程度で完了します。椅子なしであれば30分程度です。
【Jasion J-Borad】電動キックボードの登録(ナンバープレートから税金まで)
組み立てが完了し、動作確認が終わったら、ナンバープレートの交付申請と自賠責保険の支払いを行いましょう。この章では、それぞれの取得手順と税金に関する情報を纏めていきます。
- ナンバープレートの取得(所要時間15分程度)
- 【維持費】自賠責保険はいくら?加入方法の詳細(所要時間15分程度)
- 【維持費】免許不要な特定小型電動キックボードの税金は「2000円」
- 免許不要の特定小型電動キックボードの維持費の総額はいくら?
ナンバープレートの取得(所要時間15分程度)
陸運局に行かなければいけないと思われている方もいるかもしれませんが、免許不要の特定小型電動キックボードは、市区役所で申請が可能です。
ナンバープレートを取得しに行く際は以下が必要になります。
- 販売証明書(購入時に出荷元から発行されます)
- 身分証明書(免許書等)
- 印鑑(今は基本不要だが、一応もっておこう)
また、電動キックボードの車台番号も必要になります。JS1の場合は後輪に印字されています。
軽自動車税(種別割)申告(報告)書兼標識交付申請書に記載
市役所であれば、市税課にいって、「軽自動車税(種別割)申告(報告)書兼標識交付申請書」に必要事項を記入します。
販売証明書に書いていることまで記入する必要はなく、書く部分は下記の赤字ぐらいで問題ありません。これと販売証明書を添えて提出します。書式は現地で書いても良いですが、ダウンロードも可能なので、各自治体のページをご確認ください。
提出時に身分証明書を見せれば、「ナンバープレート」と「標識交付証明書」が、すぐにもらえます。
「標識交付証明書」はナンバープレート返却時にも必要になるので無くさないように保管しておきましょう。
尚、ナンバープレートの交付には費用は掛かりません。
【維持費】自賠責保険はいくら?加入方法の詳細(所要時間15分程度)
ナンバープレートの取得が完了したら、自賠責保険に加入が必要です。自賠責保険はローソンのLOPPIなどの端末で購入が可能です。LOPPIの場合は以下から必要事項を記入して、出力されたレシートをレジに持っていき保険費用を支払います(支払いは現金のみです)。
↓
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自賠責保険の費用
自賠責保険の費用は以下の通りです。5年契約がお得なので、長く乗るつもりなら迷わず5年で払いましょう。
契約期間 | 料金(円) | 月額費用(円) |
---|---|---|
12か月(1年) | 6,650 | 554 |
24か月(2年) | 8,040 | 335 |
36か月(3年) | 9,400 | 261 |
48か月(4年) | 10,730 | 224 |
60か月(5年) | 12,040 | 201 |
これで、ナンバープレートと自賠責の登録が完了したので、キックボードに自賠責シールを貼ったナンバープレートを取り付ければ、晴れて電動キックボードにライドすることが可能になります。
☝こちらは架空のナンバーです!☝
【維持費】免許不要な特定小型電動キックボードの税金は「2000円」
ナンバープレートを取得した段階から、毎年4月に税金の支払いが確定します。
特定小型原動機付自転車(電動キックボードなど)の軽自動車税(種別割)は年額2,000円です。 令和6年度は5月8日から、軽自動車税(種別割)納税通知書が送付されます。
電気代などを除き、電動キックボードの維持費はこの「軽自動車税」と「自賠責保険」の費用ということになります。
税種 | 費用 |
軽自動車税(種別割) | 年1回(5月頃):2000円 |
逆に言うと、ナンバープレートを返却しない限り、この税金は毎年かかりますので、乗らなくなったら、ナンバープレートと印鑑、そして、「標識交付証明書」をもって、市税課で書類を返却申請を行うようにしましょう。
免許不要の特定小型電動キックボードの維持費の総額はいくら?
ご説明したように、電動キックボードの維持にかかる費用は、電気代を除き、自賠責保険と軽自動車税ということになります。自賠責の費用が契約内容により変わってきますが、以下の通り表にまとめました。
3年目以上の月額費用は大差ありませんので、短めに契約したい方は、3年でもいいかもしれませんね。
自賠責契約期間 | 維持費(年額) 自賠責+軽自動車税 | 維持費(月額) 自賠責+軽自動車税 |
---|---|---|
12か月(1年) | 8,650 | 721 |
24か月(2年) | 6,020 | 502 |
36か月(3年) | 5,133 | 428 |
48か月(4年) | 4,683 | 390 |
60か月(5年) | 4,408 | 367 |
※電気代は除く
【まとめ】【Jasion J-Borad】電動キックボード組立から税金まで
以上、免許不要の特定小型電動キックボード「Jaison J-Board JS1」の組み立てから、ナンバープレート取得、そして、自賠責保険と税金(軽自動車税)について、どこよりも詳しく解説していきました。
このページをご覧の方は、電動キックボードを買おうか悩んでいる方が多いかもしれませんが、JS1は、コスパも高く、パワフルで乗っていて楽しい!と感じる爽快な電動キックボードです。
ぜひ皆さんも、パーソナルモビリティを手に入れて、便利でワクワクする日常を手に入れてください!
今後は別の記事で、JS1の乗車レビューも公開していきます。Jasion J-Board JS1や特に500Wクラスの特定小型電動キックボードの購入を検討されている方に向けて参考になる記事をどんどん公開していきますので、お楽しみに!