シリカは、美容や健康に効果があるとされ、近年注目を集めています。本記事では、シリカ(ケイ素)の具体的な効果やエビデンスとして、どのような情報を活用すればよいかを紹介し、主にデトックス(解毒)効果について触れていきます。また、シリカの含有量や適切な摂取量についても理解を深めます。そして、シリカを積極的に取ったほうがいい人がどのような人か、どのような効果を見込むのか纏めていきます。シリカの効果やエビデンスについての考え方を知りたい方は、ぜひ最後まで、お読みください。
- シリカの具体的な効果と健康への影響
- シリカのデトックス(解毒)効果と有害重金属の蓄積量の調べ方
- シリカの含有量や取りすぎのリスク
- お勧めのシリカ水について
シリカの効果やエビデンスとは?
- シリカって何?
- 体内に蓄積された重金属のリスクを知ろう
- 状況は人それぞれ違う、自分自身の状態を調べることが大切
- どうやってデトックスするか。エビデンスは元素周期表です。
- 日本の土壌はケイ素不足。水道水では役不足
- デトックスの方法
- シリカ水は取りすぎてはいけないか?
- シリカ水の効果的な取り方
- お勧めのシリカ(ケイ素)水
シリカってなに?
シリカは、二酸化ケイ素(SiO2)として知られる天然のミネラルで、地球上で酸素の次に多い元素です。人間の体内にも約18g存在し、骨、関節、皮膚、髪、爪などに分布しています。シリカは、美容と健康に多くの効果が期待できる成分として注目されています。
まず、シリカはコラーゲンの生成を助ける働きがあるとされ、肌の弾力やツヤを保つのに役立つとされています。これにより、シワやたるみの予防、肌のハリを維持する効果が期待できます。また、髪の主成分であるケラチンの生成をサポートし、髪の健康を保つ役割も果たします。髪のツヤやコシを取り戻し、抜け毛の防止にも期待できます。
次に、シリカはカルシウムの吸収を助け、骨密度を高める作用があるとされています。これにより、骨粗しょう症の予防や、骨の強化、そして、関節の軟骨の修復を促進し、関節の柔軟性を維持するのにも役立つとされています。また、関節痛や炎症の軽減にも効果が期待できます。
さらに、シリカは血管の健康を保つ働きもあります。シリカはコレステロールの沈着を防ぎ、血管の弾力性を保つことで、動脈硬化のリスクを軽減するとされています。これにより、心血管疾患の予防にも効果的を期待できます。
そして大切なのが、シリカには重金属に対するデトックス効果があるという点です。シリカは体内に蓄積された有害な重金属(特にアルミニウム)を吸着し、体外に排出する作用があるとされています。このデトックス効果により、重金属が体に及ぼすリスクを軽減することが期待できます。
シリカ(ケイ素)は色々な食品や水道水からも摂取できますが、問題は足りているかという点です。次の章では、美容効果というよりも、重金属のリスクとシリカのデトックス効果についてさらに詳しく説明します。
体内に蓄積された重金属のリスクを知ろう
重金属は、環境中に広く存在し、私たちの日常生活の中で知らず知らずのうちに体内に蓄積されることがあります。代表的な重金属には、水銀、鉛、カドミウム、アルミニウムなどがあります。これらの重金属は健康に重大なリスクをもたらす可能性があるため、そのリスクについて理解しておきましょう。
まず、水銀は神経毒性が強く、脳や神経系に深刻な影響を与えることで有名です。特に胎児や小児は水銀の影響を受けやすく、発達障害や学習障害を引き起こすリスクがあります。水銀は主に魚介類を通じて体内に取り込まれることが多いです。
次に、鉛は血液中に吸収されやすく、骨や臓器に蓄積します。鉛中毒は貧血、神経障害、腎臓障害などを引き起こします。特に子供に対する影響が大きく、知能低下や行動異常を招くことがあります。鉛は古い塗料や一部の玩具、飲料水の管などから摂取されることがあります。
カドミウムは腎臓に蓄積しやすく、腎機能障害や骨軟化症を引き起こすリスクがあります。カドミウムはタバコの煙や一部の食品、産業排水などから体内に入ることが多いです。
アルミニウムは、過剰に摂取すると神経系に悪影響を及ぼし、アルツハイマー病のリスクを高める可能性があります。アルミニウムは調理器具や食品添加物として広く使用されているため、日常生活の中で摂取する機会が多いです。ほとんどはそのまま排出されますが、長い時間をかけて徐々に蓄積していくリスクがあります。
これらの重金属は体内に蓄積されると排出が難しく、慢性的な健康被害を引き起こす恐れがあります。そのため、重金属の摂取する可能性を出来るだけ避け、それでもどうしても取り込んでしまうため、体内に蓄積された重金属をデトックスする方法を取り入れることが重要です。シリカもその一つで、特にアルミニウムと結合して排出を手助けします。引き続き詳しく見ていきましょう。
状況は人それぞれ違う、自分自身の状態を調べることが大切
人それぞれ、生活環境や食事の蓄積も違うので、重金属デトックスがどこまで必要かも、人れぞれ違います。ですから、まずは自分自身の栄養状態、重金属の蓄積状況などを可視化することが大切です。そこがスタートラインといって良いでしょう。
「オリゴスキャン」という、自身の有害金属の蓄積状況や栄養の偏りを簡単に確認する手段があることを皆さんはご存じでしょうか?
オリゴスキャンとは、体内のミネラルと重金属の状態を針などを使うことなく非侵襲的に測定する装置です。手のひらに光を照射するだけで、簡単に測定ができ、即座に結果が得られるのが特徴です。オリゴスキャンは、体内の重要なミネラル(カルシウム、マグネシウム、亜鉛など)の不足や過剰、そして有害な重金属(鉛、水銀、カドミウムなど)の蓄積をチェックすることができます。
参考までに、下記は私がオリゴスキャンをした時の数値になります。
オリゴスキャンの結果から、1枚目の栄養素については、そこまで悪くない評価でしたが、ケイ素不足、そして、マグネシウム、亜鉛不足の傾向が若干あります。そして、問題は有害重金属のほうです。医師からは、飛び抜けて悪い数値はないものの、アルミニウム、水銀、カドミウムについてリスクが大きいので、この先は気を付けておいた方がよいとアドバイスをいただきました。
どうでしょう。少し怖くなって来ないでしょうか?
もちろん、そんなもの摂取しようと思って生きている人はいませんが、日々の生活の中で徐々に重金属の蓄積が進んでいるということが分かります。
人それぞれ生きている環境が違うため状態は違ってきます。こうやって自分が抱えているリスクを可視化して、自分に足りないものを具体的に知ることをスタートラインとし、正しくデトックスに取り組むことが重要だと考えます。
そして、これらは数十年かけて蓄積してきたというケースがほとんどですから、数か月やって効果が無いなどと考えるのは間違っています。
食事、水、サプリ、そして生活環境や使っている道具なども含め身の回りの物や食材を見直して、生活スタイルを長期的に変えていく必要があります。
また、定期的に、自分を可視化することで、改善の状況を確認し、対策が上手く行っているかを確認していく。そうすることが、間違った方向に行くこともなく、健康で若々しく、生きていく方向に向かっていくことが出来ると私は信じて取り組んでいます。
シリカ水が、なんとなく良さそうだから飲む。この行為に意味が無いとは言いませんが、空回りしている可能性もあります。今の生活でケイ素が足りているなら水道水や普段の食事から、上手く摂取できているのだから、特に必要ないという判断もできるわけです。
自分にとって足りていないものが何かをしっかり把握してからデトックス(解毒)を始めましょう。
オリゴスキャンは保険医療ではないので、1万円前後かかりますが、やって損はありません!
一部の人間ドックではオプションに入っている場合もありますが、数は少ないので、お近くの医療機関でオリゴスキャンを受けられる場所を探してみてください。
グーグルマップなどで「オリゴスキャン」と検索し、医療機関を探すのが、早いと思います!
どうやってデトックスするか?エビデンスは元素周期表にあります。
皆さんが中高で勉強した、元素周期表は、ただ闇雲に並んでいるわけではありません。難しいことは、ここでは書きませんが、元素周期表は元素の関係性、地球の理、を見事に表した元素の関連図です。過剰に重金属が蓄積されている場合、身の回りを正すことも必要ですが、それに重金属に対抗する元素を積極的に取り入れることで、体外へ排出していくということが必要になります。逆に言えば、重金属の蓄積が見える場合は、ケイ素などの必要な元素が足りていないとも言えるでしょう。
例えば亜鉛についてです。亜鉛には「元素周期表、縦12族」において、下位の有害な重金属「カドミウム、水銀」と拮抗する効果が期待されます。つまり、亜鉛が不足してしまうと、その配下にある重金属の鉛や水銀などといった誰が聞いても蓄積してはいけないとわかる重金属を排出する効果が落ちるということにつながります。
今回の記事で取り上げているシリカ(ケイ素)はアルミニウムと対になっており、認知症などのリスクを伴うアルミニウムなどの重金属に対して、体外へ排出する効果があるとされてます。
このように、元素周期表をベースに化学的に自分に足りていない栄養素を理解し、そして、それをうまく生活習慣に取り入れていくこと。そして、体の状態は定期的に可視化していくこと。この繰り返しが、デトックスを成功させる最大のコツであり、自分自身にとってのエビデンスとなるでしょう。
シリカの効果やエビデンスについて改めて考えてみよう
ここまでご説明してきて、シリカについて調べるだけではなく、自分自身の状況を知ることが第一歩であること、そして、総合的にどのように生活習慣を改善することがデトックスにつながるかが理解いただけたと思います。
ここからは、改めてケイ素を考えていきます。
日本の土壌はケイ素不足。水道水では役不足
ケイ素は、土壌に普通にある物質で、日本中の水道水からも、摂取することが可能です。ただし、日本内をとっても、土壌によりケイ素の含有量には違いがあります。お住まいの地域の水が、どのような傾向があるかは、以下に分かりやすい表がありましたので、掲載いたします。
※浄水器のクリタック様の調査資料を引用
ただし、日本の土壌から検出されるケイ素の量は、農業用地の多い地域では特に減少傾向となっており、また、数値的に高くなってきている場合は、水道水や食事からの摂取では追い付いていないということになりますから、デトックスを期待したい場合は、含有度の高いシリカ水やサプリメントなどで対策を行っていきたいところです。
また、繰り返しになりますが、人それぞれの置かれてきた環境で、対策の重要性が違ってきますので、まずは、自分にとって、シリカ(ケイ素)が必要かどうかを確認してから進めるようにすることがベターです。
デトックスの方法
これは私自身の場合という前提ですが、現在リスクがある状態までは進行していないものの、アルミニウム、水銀、カドミウムの蓄積量がこのまま進行すると、リスクは高くなってきます。
なので、現在行っている対策としては、シリカ水を常用することと、亜鉛サプリを摂取することで様子を見ているところです。体調は極めていいので、1-2年経過した頃に、もう一度オリゴスキャンをしてみて、状態が改善されているかチェックしてみようと考えています。
言い方を変えると、特にリスクがないなら、水道水や普段の食事で十分なので、わざわざミネラルウォーターとして、シリカ水を飲む必要はないかもしれません。
シリカ水は取りすぎてはいけないか?
シリカ水は美容や健康に多くの効果が期待されるため、日常的に飲む人が増えています。しかし、飲みすぎることによるリスクはないのか気になるところです。ここでは、シリカ水の適切な摂取量と過剰摂取のリスクがあるか解説します。
まず、シリカ水に溶け込む水溶性シリカは我々が食べているさまざまな食品の中にも含まれており、摂取したからといって特に害はないと言われています。厚生労働省が出している省令にも以下のように規定されています。
「第十二条 法第十二条の規定により人の健康を損なうおそれのない添加物を別表第一のとおりとする。 別表第一(第十二条関係) 二百八十八 二酸化ケイ素(別名シリカゲル)」
【参考】昭和二十三年厚生省令第二十三号食品衛生法施行規則
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=323M40000100023
また、同じく厚生労働省が発表している「日本人の食事摂取基準2020年版」でもシリカの上限量は設定されておらず、極端な例を除いては、過剰摂取を気にする必要もないと思われます。
【参考】日本人の食事摂取基準(2020 年版)
https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000586553.pdf
シリカ水の効果的な取り方
一般論として、成人の一日におけるシリカの推奨摂取量は10〜40mgとされていますが、具体的な上限も定められていません。そして、30代以上で年齢を重ねれば重ねるほど、減少していくとされています。
また、シリカ水に含まれるシリカは水溶性であるため、体内に過剰に蓄積されることは少なく、不要な分は尿として3~9時間程度で排出されていきます。
ですので、一度に多くを飲むよりは、こまめに摂取していくことを意識的に行っていくことが大切です。
お勧めのシリカ(ケイ素)水
水道水のシリカの含有量は?
水道水でも凡そ20mg/l前後のシリカは取れるわけですが、バラつきも多く、地域性もあることと、水道水を一日何リットルも飲めるわけでもありませんので、シリカの効果を期待したいなら、やはりミネラルウォーターやサプリから取りいれる必要はあるでしょう。ここでは私も愛飲しているシリカ水も含め、おすすめのシリカ水を、ご紹介していきたいと思います。
やはり「のむシリカ」はシリカ含有量がミネラルウォーターとして優秀
複数のシリカ水が販売されていますが、シリカの含有量、カルシウム、マグシウムのバランスを考えると、常飲するシリカ水はこれ一択だと思います。有名人の愛飲家も多くいますが、お勧めできるシリカ水です。
ファミリマート(ファミマ)「霧島の天然水」のシリカ水は効果あり?
「のむシリカ」が無い時は、コンビニ系で唯一常時手に入るシリカ水である、ファミリーマートのファミマ霧島の天然水のシリカ水で代用します。わかりやすいように「のむシリカ」との成分比較表を記載します。
成分比較表:「ファミマ霧島天然シリカ水」VS「のむシリカ」
成分名 | ファミマ 霧島の天然水 | のむシリカ |
---|---|---|
シリカ(ケイ素) | 69mg/L | 97mg/L |
カルシウム | 30mg/L | 31mg/L |
マグネシウム | 17mg/L | 14mg/L |
カリウム | 8mg/L | 5.7mg/L |
炭酸水素イオン | – | 170mg/L |
サルフェート | – | 30mg/L |
バナジウム | – | 34 μg |
硬度 | 150mg/L | 130mg/L |
pH値 | 6.6~7.2 | 6.9 |
一本当たり価格※ | 100円程度 | 150円程度 |
シリカ含有量は劣りますが、価格も安いため、代用としては十分な効果を得られるでしょう。
浄水+シリカ水の生成が同時に出来る【高機能浄水器Welvina】
高機能浄水器「Welvina」は、業界初の国産モミ殻活性炭を使用した浄水器です。このモミ殻活性炭は特殊形状により通水性が高く、目詰まりしにくい一方で、吸着性能が高く持続力があり、細菌除去率は99.9%とトップクラスの性能を誇ります。
さらに、シリカ水として生成でき、50~70ml程度のシリカ水として浄水することができるという画期的なピッチャー型の浄水器です。ピッチャーなので、ペットボトル型のように捨てる必要がなくなるのは嬉しいですね。
また、コストパフォーマンスの面でも「Welvina」は優れています。1日2リットル使用してもたった36円なので、ペットボトル型と比較して、大幅に安くなります。シリカ含有量は減りますが、普段使いの水としてガブガブ飲むなら、良い選択肢です。
まとめ:シリカの効果やエビデンスの考え方について
以上、この記事ではシリカの良し悪しや美容効果の有無というよりは、シリカが自分にとって必要かどうかの調べ方を中心に、一つの方向性を示させていただきました。オリゴスキャンや人間ドッグなどで得られる数値は、体の状況を示すとても大事な情報なので、それらの情報から、今何が必要か、それがどう推移していくのかを見ていくことが、健康維持の点で重要だと考えます。
以下、記事の内容を纏めます。
- シリカは二酸化ケイ素(SiO2)として知られる天然のミネラル
- シリカはコラーゲンの生成を助け、肌の弾力やツヤを保つ
- シリカは髪の健康を保ち、抜け毛の防止に役立つ
- シリカはカルシウムの吸収を助け、骨密度を高める
- シリカは関節の柔軟性を維持し、関節痛を軽減する
- シリカはコレステロールの沈着を防ぎ、血管の健康を保つ
- シリカは有害重金属(特にアルミニウム)を排出するデトックス効果がある
- 重金属(鉛、水銀、カドミウム)は健康リスクを引き起こす
- オリゴスキャンでミネラルと重金属の状態を簡単に測定できる
- 重金属デトックスには自身の栄養状態と環境の把握が重要
- 元素周期表に基づいて栄養素を補うことがデトックスに有効
- シリカはアルミニウムを排出し、認知症リスクを軽減する
- 日本の土壌はケイ素不足が多く、水道水では摂取が難しい場合がある
- シリカ水やサプリメントで補うことが効果的
- シリカの適切な摂取量は一日10〜40mg程度
- シリカは水溶性であり、体内に過剰蓄積されにくい