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Jasion J-Board JS1とLUUPを並べて乗車比較してみた

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特定小型電動キックボードはLUUPが有名ですが、LUUPに乗ってみて、その楽しさと便利さを感じる一方、住んでいる場所にはLUUPが無く、自分専用の電動キックボードが欲しいな、と考えている人は多いはずです。

ただ、LUUPは仕様が公表されておらず、聞いても規約で決まっているらしく公表してくれませんので、LUUPは知ってるけど、いざ自分で買うとなると、どの程度のスペックの電動キックボードにすればよいか判断するのは難しいでしょう。

そこで、私の所有する、500Wモーターの特定小型電動キックボード「Jasion J-Board JS1」とLUUPを並べて乗車比較してみて、実際に、どれくらいの差があるか調べてみることにしました。

これから、自分専用のパーソナルモビリティを手に入れて、駅から自宅などのラストワンマイルの移動や、近辺での買い物、また、車載してアウトドアを楽しみたい、という方には、参考になる、どこにもない情報です。

ぜひ電動キックボード選びの参考にしてください!

記事のポイント
  • 電動キックボードのLUUPと自己所有の損益分岐点がわかる
  • LUUPとJasion J-Board JS1の外形の違いが分かる
  • LUUPとJasion J-Board JS1の性能面の違いが分かる
  • 特定小型電動キックボードを選ぶ際の性能の目安を把握できる

特定小型電動キックボード「Jasion J-Board JS1」と「LUUP(シェアバイク)」の違いを見ていく

  • 【費用比較】LUUP(シェア) VS Jasion J-board JS1(自己所有)
  • LUUPとJasion J-board JS1を外形から比較してみよう
  • LUUPとJasion J-board JS1の性能面を比較してみよう
  • LUUPとJS1の比較から分かった事

【費用比較】LUUP(シェア) VS Jasion J-board JS1(自己所有)

LUUPのシェア費用とJ-Boardを購入した場合の差を、以下の条件で比較してみます。

使用条件:月15回、1日30分の通勤や近所での利用を想定

LUUP費用
1日の利用料(15分2回)550円
1ヶ月の利用料(15日間利用)8,250円
TOTAL(1年間の利用料)99,000円
Jaison J-Board JS1費用
購入費用(キャンペーン時本体価格)85,000円
自賠責費用(5年支払いの1年割)2,412円
軽自動車税(1年に1回)2,000円
電気代(月90km走行)年2,400円(月200円程度)
TOTAL(車両代/維持費を含む1年目の費用)91,812円

いかがでしょうか?シェアサイクルって、日々使うとなると意外と利用料がかかりますね。

実際、月15日ぐらいであれば、使っている人も多いと思いますが、1年も満たず個人所有の方がお得になってしまいます。

たまにであれば、LUUPでも良いですが、LUUPに乗って、楽しいな?今後も使いたいな?と考えている方は、購入を考えたほうがお得になるということになります。

自己所有であれば、面倒な予約や、乗りたい時にいつでも乗れるし、どこにでも持ち出してよい権利を得られるので、乗る頻度も自ずと増えてきますので、自己所有、おすすめです!

LUUPとJasion J-board JS1を外形から比較してみよう

J-Board JS1をベースに、LUUPを主観的に比較した違いはを以下に纏めます。目分量、感覚での違いを含んでおりますので、その前提でご覧ください。

Jaison J-Board JS1LUUP
外形(高さ)1410mmやや低い
外形(ハンドル幅)590mmほぼ同じ
外形(奥行)1130mm200mm以上大(感覚値)
重さ18.2kg21Kg以上(感覚値)
デッキサイズやや狭いJS1より幅、奥行き共に広い
デッキ面ヤスリ状ノンスリップシートゴム状ノンスリップシート
サスペンションなしあり(世代による)
ミラーありなし
タイヤ径10インチ10インチ
バッテリ着脱可不明
USB充電ポートありなし
ブレーキ前輪ドラムブレーキ
後輪ディスクブレーキ
前輪ドラムブレーキ
後輪ディスクブレーキ

LUUPとJ-Board JS1の外形の主な違い5点

①「重さ」

LUUPの方がかなり重い。デッキ部の大きさ、材料、奥行きの違い、サスペンションの有無が関係してそうですが、JS1の後に持ちあげてみると、重い!と感じます。

②「デッキ部」

LUUPはデッキ部が広く、JS1よりかなり余裕がある。重さもあいまって、安定感がある。

③「タイヤ」

LUUPもJS1も同じ10インチタイヤのようです。

④「サスペンション」

LUUPは前輪サスペンション付きで、ギャップ安定性に差が出るか気になります。

⑤「ミラー」

LUUPにはミラーがついていません(モデルによる?)。個人的に交通量の多い場面では、ミラーでの背面確認は必須だと思います。


以上、LUUPはデッキ面が大きく、重さも逆に安定性につながっている部分もあり、万人に乗りやすそうな設計になっていると感じました。

反面、重さとデッキの長さは携帯性がわるく、車載したり、畳んで持ち上げたりという部分では、保管場所を含め、個人所有するには重厚すぎる印象が残りました。

あとミラーは必須だとおもいます。

LUUPとJasion J-board JS1の性能面を比較してみよう

次に、LUUPとJS1の性能面について比較していきます。以下、500WのJS1とLUUP、両方に乗ってみて、判断した性能差の目安を纏めています。LUUPの現行機は実際の仕様を直接聞いても教えてくれませんので、一部、感覚値であることはご了承ください。

Jaison J-Board JS1LUUP
最高速度19km/h20km/h
歩行モード5km/h6km/h
航続距離30~35km不明
モーター性能500W500W以上??
坂道登坂能力20%(11.3度)20%以上??
ギャップ性能段差2cm以下同程度

LUUPとJ-Board JS1の性能の主な違い3点

①速度

仕様の点で19㎞/h20㎞/hの違いがあり、わずか1km/hぐらいの差と思っていましたが、両方に続けて乗ると意外と違いを感じました。初速の立ち上がりは、まあり感じませんが、最後の一伸びがLUUPの方がよいと感じました。

②坂道登坂能力

これは少し差がでました。LUUPでJS1と同じ条件の5.5度の坂を上りましたが、JS1が10km/hでLUUPが12km/hという結果になりました。つまり+2km/h程度LUUPの方が速度がでたという結果です。

LUUPの方が車体重量がある上、坂道登坂能力としても、やや上まわると考えると、LUUPはJS1に搭載される500Wより出力の高いモーターを使用している可能性があります。

③ギャップ性能

映像では少しわかりにくいかもしれませんが、サスペンション付きのLUUPとJS1で同じダート、兼、凸凹道を走ってみた映像を重ねてみました。

10インチタイヤ、そして、軽量である点でサスペンション無しのJS1でもギャップ性能は十分だと感じました。逆にLUUPは重さがあるので、ギャップでの突き上げが大きく感じる印象が残り、サスペンションがあっても、それなりに反動を感じてしまい、差し引きゼロと言ったところです。

結果として、ギャップ性能については、体感的な差は、ほぼ感じませんでした。

<補足>身長179㎝/体重79kgの運転者の感想です。体重の軽い方が乗るとまたイメージは変わると思います。

LUUPとJS1の比較から分かった事

以上、外形面と性能面でLUUPとJS1の違いを確認してきました。

結果、LUUPは街乗り(平地)用と思っていましたが、意外と高性能であることが分かりました。

その上で、パーソナルモビリティ用として仮にLUUPとJS1の2機種が買えるとしたら、私は迷わずJS1を選びます

コストはもちろんですが、性能面ではJS1で十分である事、重さと長さやデッキサイズが小型で取り回し(持ち運び)しやすい事、それらのバランスが、JS1の方が優れているというのが理由です。

そして、今回の検証とは直接関係ありませんが、350Wの出力で売られている特定小型電動キックボードも多くあります。今回の結果から、350Wでは坂道のある場面で使う場合は、5~6度の坂を上るのも苦労するのではないかと思います。

自己所有の特定小型電動キックボードで、坂道が無い場所で使うという想定は、私の環境ではできませんので、私の場合は350Wは却下です。

ただし、平地中心の都会の足(総じてマンションやビル内に保管)として使う前提であれば、よりコンパクトで軽量な、350Wのほうが良いということもあるでしょう。

これらを考慮して、自分の使い方にあった、1台を選ぶようにしてください。

350Wの最小クラスの機種から500Wのパワーのある機種までの比較を以下の記事で行っていますので、こちらも参考にしてみてください。

【動画レビュー】LUUP VS Jasion J-Board JS1 乗車比較

本ページのまとめ動画を作成しました。こちらを見ていただければ、すべてが分かるようになってますので、動画もご覧ください!

【総括】Jasion J-Board JS1とLUUPを並べて乗車比較してみた

特定小型電動キックボードに興味のある方が、まず初めに乗るのは、おそらくLUUPです。

そこから発展して、パーソナルモビリティを所有したいと考える方も多いでしょう。私もそうでした。

今回LUUPが意外とパワーがあることが分かりましたが、LUUPに乗って楽しいなと感じている方にとって、性能は最低でも500W以上の特定小型電動キックボード以上でないと、パワーが無いと感じる可能性が高いということが、今回の検証でわかりました。

この結果を機種選定に役立てていただいて、皆さんも特定小型電動キックボードのオーナーとして、楽しさと便利さを手に入れてみてください!

最後に、もう一つ重要な点として、せっかく認可された特定小型原付なので、交通ルールの無知さと、周囲への注意の無い運転者が増えると、肩身が狭い存在になってしまいます。しっかりルールを守って、楽しむようにしてくださいね。