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イクメンアピールはなぜうざい?向き合い方と社会の変化に乗っかる方法

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育児に積極的なイクメン。しかし、そのアピールが周りには「うざい」と映ることも。このイクメンに対する抵抗感は、言葉が持つ特別感や社会の固定観念に根ざしている可能性があります。イクメンとされる行動のエピソードや、それによって決まるイクメンレベルをチェックすることで、自己認識を深めることが大切です。さらに、育休支援の補助金を受けることで家庭と仕事の両立がしやすくなり、イクメンの育児参加を社会が正の動きとして認識し始めています。

記事のポイント
  1. イクメンの過剰なアピールがうざく感じる具体的な理由
  2. イクメンという言葉の定義と、それに対する社会の誤解
  3. 家庭内での育児分担とイクメンとしての自己チェックの重要性
  4. 育休取得を支援する補助金の存在と、それによる社会全体の変化

イクメンアピールがうざいと感じる理由

  • イクメンがうざいと感じる。あるあるエピソード
  • イクメンの定義と社会の誤解
  • イクメンという言葉に対する抵抗感
  • イクメンアピールパパの背後にある真意

イクメンがうざいと感じるエピソード

イクメンが「うざい」と感じられる場合、その背景には過剰なアピールや他人への配慮不足があることが多いです。あるある事例を挙げてみます。

  • エピソード1:過剰なパフォーマンス
  • 公園で子どもと遊ぶイクメンが、わざとらしく大声で子どもを褒めたり、他の親御さんたちに聞こえるように子育ての話をするような光景。周りの親御さんや子どもたちに自分の子育てスタイルをアピールしようとするこの行動は、自己中心的で他人への配慮が欠けていると感じられ、「うざい」と映る場合があります。
  • エピソード2:SNSでの子ども自慢
  • SNS上で子どもの写真や動画を頻繁に投稿し、自分の育児への関わりをアピールするイクメンもいます。たとえば、一日に何度も子どものかわいい瞬間や育児の成功体験を投稿し、周囲からの賞賛を求める。このような行為をとる背景には自己承認欲が強くあって、子供や家族が中心になっていない場合が多く「うざい」と感じられる。
  • エピソード3:育児参加の自己顕示
  • 育児や家事に参加すること自体は素晴らしいことですが、それを過剰にアピールする行為は反感を買うことがあります。例えば、ママ友や職場の人に対して、自分がどれだけ育児に積極的に関わっているかを強調し続けると、「イクメンアピールうざい」と感じられるでしょう。

これらのエピソードからわかるように、イクメンが「うざい」と映るのは、自分の育児への取り組みを過剰にアピールし、他人への配慮が足りない場合が多いです。育児はあくまで子供を中心に家族が共感しながら協力し合える活動であるべきで、そこが崩れていないか確認が必要ですね。

イクメンとはどのような人ですか?イクメンの定義と社会の誤解

イクメンという言葉は、子育てに積極的な父親を称える意味合いがありますが、社会にはイクメンに対する誤解も存在します。たとえば、イクメンは家事や育児をすることで特別な評価を得ようとしているという見方です。

しかし、本来は育児や家事は父親も当然行うべき役割であり、特別視する必要はありません。このような誤解は、性別による役割分担の古い観念に根ざしていると言えるでしょう。イクメンが社会的な注目を浴びることは一歩前進ですが、それが「普通」になることが、真の育児参加の普及につながるはずです。

イクメンという言葉に対する抵抗感

イクメンという言葉が広まり、多くの人に受け入れられている一方で、この言葉に対する抵抗感を持つ人もいます。その理由は、イクメンという言葉が持つ「特別感」にあると考えられます。本来、育児は親であれば当然の責務であり、特に男性が積極的に関わることを特別視する必要はないという考え方です。また、イクメンという言葉自体が、男性が育児に参加することをまだ珍しいこととして捉えていること自体が、性別に基づく役割分担の固定観念を強化しているという批判もあります。これらの視点から、イクメンという言葉に対する抵抗感は、性平等や育児の共有という観点から理解されることが多いです。

イクメンアピールパパの背後にある真意

一方で、イクメンアピールをするパパたちの背後にある真意を考えることも重要です。表面的にはうざいと感じられるアピールでも、その背後には「良い父親でありたい」「家族のために何かをしたい」という強い願望がある場合が少なくありません。また、職場や社会からの圧力を感じている男性が、自らを正当化するためにイクメンアピールを行うケースもあります。これらの行動は、社会的な期待や役割への対応として解釈できることもあり、イクメンアピールの背後にある真意を理解することで、より深い理解が得られるかもしれません。ただし、他人への配慮やバランス感覚を欠いたアピールは、逆効果になることも忘れてはなりません。

イクメンアピールはうざいけど建設的な対処を

イクメンチェック、自己評価で気づく家庭内の役割

イクメンチェックを利用して、自分の家庭内での育児参加度を確認し、役割分担のバランスを見直しましょう。以下のチェックリストで、自分がどれほど関わっているかを自己評価して改善できるところを見つけてください。

  1. 食事の準備:子どもの食事をどれだけ準備しているか。
  2. 入浴のサポート:子どもの入浴の際にどれだけ関わっているか。
  3. 就寝のサポート:子どもの就寝準備や寝かしつけにどれだけ関与しているか。
  4. 保育園・学校の送迎:子どもの送迎をどれほど担当しているか。
  5. 習い事のサポート:子どもの習い事に関わる送迎やサポートをどれだけしているか。
  6. 家事の分担:料理、掃除、洗濯など家事全般にどれだけ参加しているか。
  7. 遊び・学習支援:子どもとの遊びや学習のサポートにどれだけ関わっているか。
  8. 健康管理:子どもの健康管理や病院への同行にどれだけ関与しているか。
  9. 感情のケア:子どもの感情的なニーズにどれだけ応えているか。
  10. イベント・行事の参加:学校や地域のイベント、家族の行事への参加度合い。

家庭内での育児分担、パートナーシップを再認識

家庭内での育児分担の再認識は、家族のパートナーシップを強化するために重要です。共働きが当たり前になった現代では、父親も育児に積極的に関わることが望ましいとされています。しかし、実際には家事や育児の多くが母親に偏っているのが現状です。この状況を改善するためには、父親自身が自分の役割を認識し、家庭内での責任を共有することが不可欠です。パートナーシップの強化は、家族全員の満足度を高め、より幸せな家庭生活を実現するための第一歩となります。

イクメンも悪くないかも、家族の幸せへの貢献

「イクメン」という言葉に対する様々な意見がありますが、育児に積極的に参加する父親が家族の幸せに貢献することは間違いありません。イクメンへの偏見や批判を超えて、その実際の貢献を評価することも重要です。つまり、悪いところは話し合い、良いところは認め合いましょう。

父親が育児に関わることで、子どもとの絆が深まり、母親の負担も軽減されます。さらに、育児に共感し合える夫婦の関係は、家族全体のコミュニケーションを促進し、より豊かな家庭環境を作り出します。イクメンの取り組みを支援し、育児への積極的な参加を奨励することは、家族全員の幸せへの貢献につながります。

イクメンアピールはうざくても、時代は変化している

イクメンと補助金、1年育休や、ほぼフル賃金支給へ

日本では、育児休業給付金制度により育休を取得した父親も給付金を受け取ることが可能です。この給付金は、育休開始後6か月は休業前賃金の67%、その後は50%が支給され、最大で1年間受給することができます。また、一部の自治体や企業では、これを補完する形で独自の補助金制度を設けている場合があります。例えば、東京都では「パパ育休プラス」と呼ばれる制度を通じて、企業が支給する育児休業給付金の上乗せを行っています。

育児休業給付金の支給率は50〜67%ですと説明しましたが、2023年6月13日、政府は少子化対策の拡充に向けた「こども未来戦略方針」を閣議決定し、産後の一定期間に男女で育休を取得した場合の給付率を10割相当にすることを目指すと発表しました。

これは、最長4週間という期限付きですが、育児休業給付金の支給率を80%に引き上げることで、育児休業中の社会保険料の免除と合わせて、実質給料のほぼ全額を受け取れることを指しています。

引き上げが実施されれば、収入面の懸念で育児休業の取得をとまどっていた人が休業しやすくなるでしょう。なお、2025年度からの開始を目指すとされています。

こどもの未来戦略方針(NHK)

このような支援は、父親が育休を取りやすい環境を整え、育児参加を促進することを目的としています。しかし、これらの制度を利用する際は、申請方法や受給条件を事前に確認したり、会社に相談する心のハードルも高いと思います。ただし、これは日本の未来の為の大きな流れとして受け止めていただいて、積極的に育休を取得することが、今後の日本の為ぐらいに考えてみましょう。

以下令和4年の法改正のポイントをまとめたサイトになります。

育児休業給付金の申請方法

育休開始予定日の1カ月前までに会社に申し出る必要があります。なお、その際必要な書類は以下のとおりです。

〈表〉育児休業給付金の申請に必要な書類

1.雇用保険被保険者休業開始時賃金月額証明書
2.育児休業給付受給資格確認票
3.(初回)育児休業給付金支給申請書
4.賃金台帳、労働者名簿、出勤簿等
5.母子健康手帳の写し
6.育児休業給付金振込先の通帳の見開きのコピー

1〜5については、会社からもらうようにしましょう。受け取った書類に必要事項を記入し、5と6を添えて提出すれば、あとは会社からハローワークに申請をしてくれます。

育休期間中は社会保険料が免除される

育児休業中の社会保険料(健康保険と年金保険)については、本人と事業主の負担分ともに免除申請が可能です。この免除は、育児休業が始まる月から休業が終わる前月まで適用され、子どもが3歳になるまでの期間に限定されます。また、休業が月の途中で始まり、14日以上続く場合も免除対象となります。社会保険料が免除されても、健康保険の給付は受けられ、免除された期間は将来の年金給付にも影響します。

企業によるイクメン支援策の事例

近年、多くの企業がイクメン支援策を導入しており、その背景には国の政策も大きく影響しています。例えば、積水ハウスでは、男性社員に1カ月以上の育休取得を義務付けると同時に、家事・育児の分担を見直すための「家族ミーティングシート」を導入しています。また、千葉銀行では、育休を取得した男性社員に向けた「ちばぎんイクメンハンドブック」を提供し、具体的な家事・育児のノウハウを提供しています。

これらの取り組みは、企業にとってもメリットが大きいです。社員がワークライフバランスを実現することで、職場の満足度が高まり、結果として企業の生産性向上につながるからです。さらに、積極的な育休取得は企業イメージを向上させ、優秀な人材の獲得にも有利に働きます。そして、企業は必然的にDXを推進する必要が出てくる中で、新たなイノベーションやサービスも生まれていく。そう前向きに受け止めるべきだと思います。

これらの支援策は、日本政府が推進する男性の育休取得促進とも連携しており、国からのバックアップも受けています。育休取得後の復職支援やキャリア形成支援など、企業と政府が連携して父親の育児参加をサポートすることで、家庭と職場の両方で父親の活躍が期待されています。このように、企業によるイクメン支援は、社員、企業、社会全体のWIN-WINの関係を生み出していきます。

イクメン支援の効果、社会全体の変化

イクメン支援策がもたらす社会全体の変化は大きく、これらの効果はただ家庭内だけでなく、社会全体に波及しています。例えば、男性が育児休暇を取得しやすい環境が整えられることで、性別に関わらず職場での平等な機会が増え、女性のキャリア形成も促進されます。また、育児への男性の積極的な参加は子どもの成長にも良い影響を与え、次世代の育成にも寄与します。

社会の価値観の変化も見逃せません。イクメン支援の普及により、育児が女性だけの役割ではないという認識が広がり、性別に囚われない多様生が受け入れられやすくなっています。このように、イクメン支援は家庭、職場、社会全体にプラスの効果をもたらし、より多様性を受け入れる社会の構築に貢献しています。

社会の変化に乗ってみては?

先日、懇意にしている取引先の営業の方から、来年から夫婦ともども1年間育休でお休みします。と連絡をいただきました。第一線で働いておられる方だったので「本当ですか?」とつい聞いてしまいましたが、その方は、今回ご紹介したような社会支援体制や公的企業への社会的責任として育休をとる圧力がかかっていること、また、その為の助成金があること。そして採用へのメリットまで考えられていて、長期育休はとることは、会社にとっても自分にとっても家族にとってもWINーWINでしかないと考えたそうです。

その方は共働きですが、この1年の育休期間で夫婦でリスキリングにも取り組もうと決めておられました。1年間、子供と家族の時間を大切にしながら、これからの未来の為に必要なスキルも身に付けようと思っています。と、意気揚々と仰られていました。本当にうらやましい限りでした。

この方の事例を、どう感じられるでしょうか?

イクメンアピールがうざいと考えるより、もっと前向きに、そして本質的な社会変化に焦点を当ててみる価値がありそうです。育児をする父親が増えることは、男女平等や多様性の受容といった社会全体の変化を実感し、それを支える環境づくりに進んでいくことを意味しています。

そして、育児参加を当たり前とする社会の潮流に乗らないのは、この際、もったいない!絶好のチャンス!と前向きに受け取っていただいて、よりよい未来への一歩を踏み出すきっかけとして、ご家族で話し合ってみてはいかがでしょうか。

まとめ:イクメンアピールはうざい?と感じる理由から国策まで

  • エピソード:イクメンアピールがうざい背景には過剰なアピールや配慮不足がある
  • エピソード:わざとらしい子どもの褒め方が他人へのアピールに映る
  • エピソード:SNSでの子ども自慢が過剰に感じられることがある
  • 育児参加を強調する行為が逆効果になることも
  • イクメン定義に対する社会的な誤解が存在する
  • 育児は父親にとっても当然の責務であり、特別視する必要はない
  • イクメンに対する抵抗感は性平等や育児の共有観点から理解される
  • 育児への男性の積極的な参加は家族全員の満足度を高める
  • イクメン支援がもたらす社会全体の変化は大きい
  • 男性の育休取得は女性のキャリア形成も促進する
  • 性別に囚われない多様な生活が受け入れられやすくなる
  • イクメン支援は家庭、職場、社会全体にプラスの効果をもたらす
  • 政府は育児休業給付金制度を通じてイクメン支援を行っている
  • 企業によるイクメン支援策は社員のワークライフバランス実現に貢献する
  • 企業イメージ向上や人材獲得にも有利に働く