Jasion J-Board JS1は500Wの高出力モーターを搭載した特定小型電動キックボードです。これまでシリーズでレビューを掲載してきましたが、私が、特定小型電動キックボードを手に入れたいと思った動機は「駅と自宅のラストワンマイル」や「車に乗るほどでもない買い物等の近所使い」でした。
特に、我が家はちょっとした丘の上に建てられた住宅街にあるので5度程度の坂が各所にあり、自転車はもちろん、電動アシスト自電車でも、億劫に感じることも多い場所です。
そこでパワーのある500Wの特定小型電動キックボード「Jasion J-Board JS1」を電動バイク化して、取り外し可能なカゴ付きで使えば、荷物も楽に運べて便利なんじゃないか?と思うに至りました。
そこで、今回は、Jasion J-Board JS1に、鍵と椅子とカゴ付きで、実際に買い物をして荷物を積んで走りにどの程度影響が出るかをレビューしていきたいと思います。
- 500Wの特定小型電動キックボードの適した使い方が分かる
- 椅子を装着し座ることで得られる効果が分かる
- カゴ付き仕様にすることのメリットデメリットが具体的に理解できる
- 適切なロックの選び方が分かる
【電動キックボード】J-Boardに椅子とカゴ付きで座る
- まずは椅子の装着
- 椅子を取り付けることによる効果
- 椅子を取り付けた状態でのたたみ方
- Jasion J-Board JS1のシートモードにお勧めなカゴはこれ一択にして最強アイテム「RIXEN&KAUL」で決まり
- 椅子に鍵を常設する(J-Boardはカギ必須)
- カギとカゴをワンタッチ着脱してみる
まずは椅子の装着
Jasion J-Board JS1用の椅子は、8800円で公式サイトで販売されていますので、下記をご確認ください。純正品以外は取り付けできません。
①純正の椅子の部品一式
②椅子を取り付けるには
まず、デッキ上のノンスリップシートを、赤の斜めの線まで剥がし、椅子の土台を取り付けるための、ネジ位置を特定する必要があります。
その上で椅子の土台部を取り付ける為のネジ穴4か所を特定し、その部分のノンスリップシートに穴を空けます。綺麗に剥がすのは不可能ですが、上に椅子の土台が来るので問題ありません!
椅子の土台部を取り付けます。取り付け自体は簡単ですが、元々ついているネジを抜く時に、ネジロック材が使われているので、ネジを外すのが、やや大変です。
ドライバーを押しながら回すようにして、ネジ山を潰してしまわないように注意してください。
残りの部品を取り付けは工具不要で取り付けできますので簡単です。所要時間は30分程度です。
椅子を取り付けることによる効果
やっぱり椅子をつけるとバイク感が増し、見た目が落ち着きます。
椅子が付けたことによって感じたメリットを以下に纏めます。
- 電動モーターバイク感、もしくは、電動自転車感がでるので、公道での異質感がやや軽減する?
- 立ち乗りより、重心が低くなるので安定性(安心感)が増す
- 車に乗っている人から見ても、遅めのバイク?くらいの印象になるので、立ち乗り限定のキックボードよりは受け入れやすい?
- カゴや鍵をシート側のポールに取り付けられそうなので後ろ重心でより安定し、フロントもスッキリする?
- 立ち乗りと座り乗り、両方に対応できる
- シートのサスペンションもあり立ち乗りより、長距離走行で疲れなさそう
私は最初から椅子無しは考えていませんでしたが、実際に取り付けてみると、メリットは多そうです。実際に見ていきましょう。
椅子を取り付けた状態でのたたみ方
シート土台のロック(白〇)を外します。この状態で、赤丸部分の突起を押し込めば、シートが倒れます。
そしてフロントポールと交差させる形で、折りたたんでいきます。
この状態でもフロントハンドルは、しっかりロックがかかるので持ち運び可能です。
上の画像では、シートは伸ばしたままにしてありますが、シートを以下の画像のように下げて畳めば、椅子を付けたままでも、さらにコンパクトに収納できるようになるので便利です。
我が家の日産セレナに車載した場合は下記の画像のように収まります。これで出かけた先でも、さっと乗車できる体制が整いました。
ちなみに玄関に置いておくと玄関が狭くなってしまうので、普段の起き場所も車の中です。ただし、バッテリーの保管温度がー10度~35度(3か月以内)-10度~25度(3か月以上保管の場合)、夏の車での保管の場合はバッテリーを外しておきましょう。
また、1ヶ月以上、使用しない場合は、バッテリーを最低80%以上充電してから利用するようにしましょう。
Jasion J-Board JS1のシートモードにお勧めなカゴは
これ一択にして最強アイテム「RIXEN&KAUL」で決まり
J-Boardのシートモードで取り付けできるカゴを探した結果、シンデレラフィットしたのが下記の「RIXEN&KAUL」のアタッチメントとカゴのセットです。
①KlickFix RIXEN&KAUL(リクセン&カウル) キャディー KR851
②RIXEN&KAUL(リクセン&カウル) ショッパーコンフォートミニ
取り付けた状態のJ-Board
パーツ選定理由と注意点など
RIXEN&KAUL(リクセン&カウル)自体は自転車用パーツとしては有名ですが、電動小型キックボードのシートアレンジで使っている映像は当サイトが初めてだと思います。
RIXEN&KAULには様々なアタッチメントとカゴの種類がありますが、特定小型電動キックボードのシートポールにつける前提では、このセットしか選択肢がありません。まさにこれ一択にしてシンデレラフィットです。
カゴをワンサイズ大きくすることも出来ますが、幅が車体幅を大きく超えてくるので、選択肢から外し、ショッパーコンフォートミニを選びました。また、アタッチメントのKR851(キャディー)はフロントポール側には取り付けできませんが、リアシート上部のポールには、しっかり固定できます。
LIXEN&KAULのカゴは片手でワンタッチ取り付け可能で、そのままエコバックとして利用できます。これで求めていた「電動バイクにのって、ちょっと近所へ買い物スタイル」が完成です。
小型犬ぐらいまでなら、乗せて走ることも出来ます。二人乗りにはならないよね^^
椅子に鍵を常設する(J-Boardはカギ必須)
J-Boardはロック機構がないので、鍵をつけないと持っていかれ放題です。バッテリーを外しておくということも出来ますが、面倒ですし、結局何かしらロックしないと持っていかれることに変わりはありません。
Jasion JapanではJ-Board用の純正ロック(以下)を販売しています。こちらは、ポールの太いフロントにも取り付けできるようになっているので、椅子をつけない方は、必ず純正ロックを買ってください。
私は、リアシート側のポールにつける為、細めのポールに対応できれば十分なので、下記のROCKBROS製を購入しました。純正と形状がとても似ているので、OEMかな?
カギとカゴをワンタッチ着脱してみる
カゴとキーを付けた状態の映像になります。カゴもキーも慣れればワンタッチです。
「乗車レビュー」電動キックボードは椅子とカゴ付きで座るのが完成形?
- Jasion J-Board JS1の椅子の座り心地
- 買い物で6kの荷物を追加し性能への影響を調査してみた
- 電動キックボードに荷物を積むときの注意喚起
Jasion J-Board JS1の椅子の座り心地
Jasion J-Board JS1専用の椅子はサスペンションがあり、座ると丁度いい強度なので、段差などを長距離走行しても疲れにくい設計になっています。
ただし、シート、リクセン&カウル、ロックのセットでプラス2kg程度になりますので、登坂性能に少し影響は出るでしょう。
買い物で6kの荷物を追加し性能への影響を調査してみた
実際に買い物で、5kのお米とペットボトルなどを購入し、約6kg加重した状態で、速度にどの程度影響がでるかを調査してみました。
6度の坂を上ってみた結果は、以下の結果で、約1km/hの速度低下がありました。ちなみに平地での差は、ほとんど感じません。
荷物無し(キックボードから2kg増) | 7km/h |
荷物あり(キックボードから8kg増) | 6km/h |
※※以下荷物有りの坂道(6度)での動画です※※
椅子をつけずキックボードの状態で、6度の坂を上ってみると8km/h程度はでるので、やはり重さによる影響は大きいようです。
私がリュックを背負っている状態で、重量80kg強になっているので、今回の結果は、その前提の性能になります。
私より軽い方が乗ると、かなり状況が変わると思いますので、今回の結果は目安とお考え下さい。
きつい坂道を避ければ十分使えることが確認できたので、私はこれで十分です。
電動キックボードに荷物を積むときの注意喚起
よくビニール袋をハンドルにかけて走っている方を見かけますが、電動キックボードは小径なタイヤに長いフロントポール、その上に、ハンドルがついているので、ちょっとしたハンドル操作がダイレクトにタイヤに伝わります。
なので、ビニール袋をかけて走るのは、何かの拍子に手が袋に引っかかってしまったり、左右の重心も変ってしまい危険なので、荷物はリュックに入れたり、カゴ付き仕様にするようにしましょう。
【総括】電動キックボード/Jasion J-Board JS1はカゴ付きで椅子と鍵をつけて座るのが正解だった
Jasion J-Board JS1を椅子付き&カゴ付きで座ることができる仕様にアップグレードしたことで、私が考える電動キックボードの理想的な形と機能を得ることが出来ました。
検証から得られたポイントを纏めます。
- 安定性と快適性の向上
椅子の装着により、重心が下がり、安定性が増すだけでなく、長距離走行での疲労感も軽減されました。また、見た目も「電動ママチャリ」や「小型バイク」風になり、公道での異質感が減少。安心して走行できるようになりました。 - 荷物の積載性能の向上
リクセン&カウルでカゴ付きして、漕がなくても買い物に行けるようになる。そんなスタイルを追求することが出来ました。さらに、カゴの着脱の簡単さと、そのままエコバック化するなど、実用性、利便性ともに抜群でした。 - 坂道走行性能と注意点
荷物を積んでも、多少の速度低下を許容すれば坂道も問題なく走行可能でしたが、乗る人の体重や、荷物の重さによるパフォーマンスの変動には注意が必要です。 - セキュリティ対策
J-Boardにはロック機構がありません。しかし、これも常時車体に取り付けておける製品をつければ、解決できます。必要に応じて盗難保険(任意保険)に加入することも検討しましょう。
実用性と快適性を両立させたい!漕がなくても買い物行ったり出来れば最高!というモチベーションで検証をすすめてきました。
これにてレビューは終了ですが、レビューを見ていただき、ありがとうございました!これから特定小型電動キックボードを活用したライフスタイルを考えている方へ、少しでも参考になっていればうれしいです。
そして、特定小型電動キックボードという楽しい乗り物が、安全な乗り物として市民権を得て、パーソナルモビリティの世界が広がることを願って、今後も気になる商品や機器が出てきたら記事にしていきたいと思います。
そのうちYoutubeチャンネルでも動画を公開予定です。公開したら当ページでも紹介しますので、お楽しみに!